« L-コンセプトの掘り起こし | トップページ | max 6 Sneak Peek: Jitter OpenGL »

2011.10.12

毎朝の10分間、

Tumblr_lmeqculzky1qzoaqio1_500




電車を一つ乗り換えて、停車中の車両のドア口で、発車まで過ごす。
降りる駅はすぐ先で、日焼けた匂いの文庫本を開くほどでもなく、欠伸しなが外を見ている。
つまらない毎日の繰り返し作業であるが、たまに襟の折り目が正しい中学部の女の子が乗ってくることがある。
彼女はいつも同じ友達と通学していて、グループ内の発言率からして、控えめな性格のようである。
姿はすうっと伸びた背筋がとても薄い胸板を支え、そこから小枝のよな四肢がすらりと伸びだしている。
その多くは、奇麗にアイロンがけされた皺の無い制服で覆われている。
女性の性的な色気など皆無な、まるで子供な人である。

そんな彼女とは何度と、目が合う。
僕が感じているのは、研ぎすまされた美だと思う。
まったくの子供であるはずの彼女の首筋や、顎から下唇までのカーブ、乱れのない纏められた深い黒髪。
こういう人が将来完璧な美人になるのだろう、そう関心しながら生まれ持った類いまれな美を感じている。

気に入られているのか、それとも不審がられているのか、黒く大きな瞳でコチラを伺う。
大して込んでいない車内でもすぐ近くに身を置き、肌が擦れ合うこともある。触れた瞬間は、たった少しの体温の差でも、他体を感じ、はっとする。

シュノーケルで大きく息を吸って、頭を真っ逆さまにして一気に4m潜ると、その海中で胡座をかいて沖を見る。浜辺の喧噪が無かったことのように無効化され、そのかわり、カチカチと得体の知れない音がする。正体をつかもうと、耳をすませば、深いリーバーブの掛かったクジラの声がする。とおく、青が濃くなっているその先から、水に伝うタイムラグを生じさせて届いてくる。
気がつくと、体が水に溶けて帰れなくなる。

そんなような瞳をしている。
さてさて

|

« L-コンセプトの掘り起こし | トップページ | max 6 Sneak Peek: Jitter OpenGL »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/198455/52976399

この記事へのトラックバック一覧です: 毎朝の10分間、:

« L-コンセプトの掘り起こし | トップページ | max 6 Sneak Peek: Jitter OpenGL »